こんにちは。前回、「下関ふく次世代ミーティング」のお話をしましたが、今日はその会場でフグ料理を提供していた大学生を紹介いたします。
会場に「東亜大学留学生による『下関ふく』を使った各国の料理展示」のブースがあり、試食ができるというので立ち寄り、お話を聞きました。留学生なのかと思ったら、バリバリ日本人の二人(笑)。それが東亜大学医療学部健康栄養学科4年の長内さんと藤井さんです。
学科名からして、病院や学校などの食事の献立を作るなどの仕事に就きそうですよね。「今日は留学生の方はいないのですか?」「みんなバイトがあったりして僕たちになりました。」大学生事情もわかり納得。さて、この目の前に並んでいるお料理は、全てフグを使った一品とのこと。ベトナム、中国、フィリピンの留学生たちが考えたものだそうです。見かけは、今あるよく知られた一品ばかりなので、見た目の抵抗感は全くありません。試食可能なのは「餃子」と「あんかけ」でしたが、ふぐを食材に使ったことによる味の違和感もほぼありませんでした。逆に、フグのうまみを含み、冷めてもおいしい食材になっているのかもしれません。
さて、そのお二人は県外から東亜大に入学して学んでいます。藤井さんは佐賀出身。佐賀と環境が似ている海と山のある下関は、暮らすのにストレスがないとのこと。もともと生物学を学びたかったそうですが、「人類に欠かせない食=生物」という概念に納得し、東亜大へ。卒業後は、大学院に残る方向で考えているそうです。そして、食の安全性や流通について知識を深め、遺伝子や発がん性などの研究をしながら働いてみたいと話してくれました。長内さんは千葉出身で、管理栄養士の資格を取り、いずれは友人と飲食店を経営するという夢を持っています。高校時代はハンドボールの選手だったという長内さんですが、ひざの怪我で選手生命を絶たれてしまった過去がありました。でも、スポーツ医学のことに触れ、健康栄養学に興味を持ち、今に至ります。関門橋からみた海峡の景色がいい、と話してくれました。二人ともやりたいことが明確にあり、その目的に向かって下関で励んでいました。県外からも学生さんがたくさん下関に来て勉強しているんだ、と知るよい機会になりました。二人とも下関の暮らしは「悪くない」と思っていてくれるようで、うれしかったです。
いろんなことを学ばせていただいた「下関ふく次世代ミーティング。」来年は、留学生たちも参加して、もっと率直な意見が聞きたいなと思いました。そして、下関はこれから「ふくの季節」が到来です。ぜひ、下関の天然ふくを味わってみませう!山乃撫子でした。