西口に迎えに来てね冬の星
鰯山陽大
「冬の星」(季語・冬/三冬)
○冬に見る星は、空気が澄んでいるので冴え冴えとしている。北斗七星やオリオン座など、星座の形をくっきりと見ることができる。
冬の夜は、冷たい風とイルミネーションや街の温かい光が、藍色の深い空に、どの季節よりもくっきりと星が見えるような気がしますよね。
今回の俳句は、誰しもがイメージしやすいように詠んでみました。
この俳句の「西口に迎えに来てね」は、駅の西口に、家族なのか、恋人なのか、友だちなのか、迎えを呼んでいる。そんな様子です。
下関駅や新下関駅にも西口がありますよね。
わたしは下関駅の西口を思い浮かべてこの俳句を詠みましたが、皆さんはどの西口でどこから帰ってきて、誰に迎えに来てもらう光景を想像しましたか?
それはきっとあなたにとって、とっても大切な人かもしれませんね。
わたしたちが住んでいる地球も別の惑星から見たら冬の星のひとつかもしれませんね。
そんな壮大なことを考えてると、迎えに来てくれた人と冬の星を見る時間は特別な時間だと感じてきませんか。
下関駅は、1942年(昭和17年)の関門トンネル開通に伴い駅東口に建てられた駅舎は、青い三角屋根が特徴となっていたそう。市民や旅行者から愛着を持たれていましたが、2006年(平成18年)1月に発生した下関駅放火事件により焼失しました。
主要駅の木造建築による三角屋根としては、焼失時点で最古のものだったと言われています。
現在の新駅舎でも、正面デザインはガラスを使った三角屋根風となっているそうです。
駅は出発の場所でもあり、到着の場所でもあります。
そしていろいろなものを繋ぐ場所でもあります。
それぞれにある思い出の駅を思い浮かべてみてください。