北九州市門司区泉ヶ丘11-3[Google Map]
090-1873-3023
定休日 なし
地図や駐車場など詳細な情報はこちら
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「Kasho’s Sharing Farm」はこんなところ
門司区戸上山の登山口に、ほど近い泉ヶ丘。なんだか面白そうな仕掛け人に出会ってしまいました!
「いつでも遊びにきていいよ〜。」とのお声を鵜呑みにして、さっそくお邪魔することに。
その方の本職は…。こんなのとか、
こんなのをデザインされた、atelier Kashoの一級建築士である加生さん。
どのような経緯でシェアリングファームを始めたのか、お話を伺いました。
シェアファームを始めたのは、加生さんのご実家がある土地の一角。お祖母様の代に土地を仲間内で開墾し、その当時貴重であった、卵を売るための養鶏場を始めたり、野菜を育てたりしていたと聞いているそう。「土地を放っておけば荒れるだけ。」遺された場所を守るためにも、お祖母様が開墾したように自らも動き出したのが1年前。
「家を建てるにしても限られたサイズの中にプライベートの部分を小さく、共有できるところを広くして、有効的に利用する提案をしていきたい。そうやって産まれた場所をシェアすることで価値も高く、楽しくすることができると思うんです。」
設計士さんらしい考え!確かに巻き込む人も増えたほうが、知恵も労力も倍に。何より、方向性が同じ人と出会ったり、共有できるのって楽しい。
「今、日本は新しいものをというよりも、昔からあるものを残さなければならないところにいると思う。このあたり一帯、高齢化で住み慣れた家を離れ、空き家になった家や子どもが独立して、2階はほとんど空き部屋にしてしまっているお宅ばかりだと思います。『加生がなんか新しいこと始めたな~。面白そうだな』・・・と、興味をもってもらうための1つとして始めたのがこのファーム。うちが活用のモデルとなって、周りに1つ2つと広がっていき、この辺りがそういうコミュニティなんだと認知されるようになるまでになれば・・・。」
シェアをするのは土地だけではない。ファームの農機具や土地の中で採れるさくらんぼや野菜も・・・。
「うちの道具を収納してる場所に、ファームの借主である農民の皆さんも置いて帰ってもらってOK。だけど、ここに置いてあるものは共有の財産として、誰が借りて使っても文句は言わない。これが置き農具ルールです。農機具って重たいし、だいたいみんなが置いて帰ってくれます。」
「1年目には、僕が育てたビーツの収穫祭として、ビーツを使ったボルシチを振る舞ったり、近所のパン屋さんとのタイアップ企画としてピロシキを販売してもらい、うちのビーツを持って行けばおまけつきになったりなんて面白い企画もやりました。」と加生さん、笑顔。
なるほど。土地だけではなく、ここでもシェアすることで生まれる相乗効果。
道具の種類も数も必然的に増えるし、使用される回数も増えて、道具を眠らせずにすみますね。
ビーツ祭りもおもしろい。近所のパン屋さん(ヤングパン)も巻き込むことで地域の活性化に繋がります。
シェアファームの利用者同士の交流も。収穫した野菜を物々交換したり、一緒にBBQをして、そら豆焼いてビールで乾杯!!なんて姿も。
「シェアリングファームの農民の皆さんは、農園内に元からある、さくらんぼやヤマモモなどの実の収穫もご自由にどうぞ。小学生がいるファミリーが借りてくれているんですが、この前、事務所で仕事をしていると、何だか楽しそうな声がする。見に行ってみると、子どもたちが、嬉しそうにさくらんぼを取っていて。我が家にあっても、今までは食べる人もいなかったもので、笑顔がうまれることが嬉しいんです。」
加生さんの計画はまだまだ始まったばかり。こっちもぜひ、見て行って!と案内して下さったのは、ずっと貸家だったという家。
「貸していた方が出て行かれたので、次はここを弟とリノベーションして民泊をはじめようと準備しています。秋にはオープンできるかな。そして、ファームと民泊の後は・・・、シェアハウスを建てる予定です。」
民泊の施設がオープンする時は、また教えて下さいねと話して、今回の取材を終えました。
第2期のシェアリングファームの残り区画は、あと少し。
料金は、16,000円/年・区画、面積15㎡程度
加生さんのシェアリングファームを中心に、地域でのシェアの意識が高まって、横に横にと広がりを伸ばしながら、門司にシェアコミュニティができあがっていくこと、楽しみです。
「Kasho’s Sharing Farm」の地図や駐車場など詳細情報
Kasho’s Sharing Farm
北九州市門司区泉ヶ丘11-3
090-1873-3023
定休日なし
駐車場2台あり 詳細はご連絡後。