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”金色”の新名所は唐戸のこんなスポット
2021年11月、下関市内の老舗商店街「唐戸商店街」に新名所が誕生しました!
地元出身のゴールドメダリストとは、そう!
東京2020パラリンピックで、3時間00分50秒という記録で金メダルを獲得された、女子マラソン(視覚障害T12)道下美里(みちしたみさと)選手です。
今回の式典は、その名も「ゴールドポストプロジェクト」の全国6例目。「beyond2020プログラム」という内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局が主催で、日本郵便と協力し、スポーツと郵便文化の融合を目指している取り組みの一環です。
東京2020五輪大会にて金メダルを獲得した日本人選手たちの、ゆかりの地の郵便ポストを金色に塗り替えることにより、選手たちの栄光を称えると共に、選手たちを輩出した地域を盛り上げることを目的としています。
あれ!もったいぶった割に、さらっと「イベントの目玉」がバレていましたね!?
今回は、中国地方で初設置となる、道下選手ゆかりの地「下関」に金色のポストのやってくる、その除幕式典が11月6日(土)に下関中乃町郵便局前にて行われました!!
パラリンピアンの地元にゴールドポストが設置されるのは、なんと記念すべき全国第1号とのことです!
イベントでは地元の皆さんの熱視線の中、道下選手の素晴らしいメッセージに、心打たれるワンシーンも。
後半では、道下選手からの胸アツなメッセージを全文掲載します!
読んでいただくだけであなたも、イベントに参加した気分になれること請け合いですよ!
翌日に海峡マラソンを控える、普段よりも興奮気味な下関市内。
集まった地元の方々はおよそ200名ほどでしょうか。
唐戸の大動脈ともいえる赤間本通りを、一時通行止めにしイベントがスタートします。
道下選手の母校の生徒たちも駆けつけ、ダンスチームによるショータイムで地元の方々の期待も膨らみます。
道下選手の登場に、歓迎ムード一色な唐戸商店街・赤間本通りです。
東京2020にて大活躍された道下選手は、ここ下関唐戸の生まれ。
ここで突然の唐戸クイズ!
ここで、突然ではありますが、唐戸クイズで一興を!
ここ唐戸の「赤間本通り(あかまほんどおり)」は、なぜ本通りと「本」がつくのでしょうか?
①「本気」で商売してる店が多いから
②有名な「本屋」さんがあったから
③メインストリート=「本通り」だから
正解は・・・
②有名な「本屋」さんがあったから
でした!
その名も、「中野書店」という有名な本屋さんがあったことから、命名。もちろんメイン通りではあるので諸説あり、としておきます!(笑)
現在は惜しまれつつ廃業されたこの「中野書店」こそ、道下選手のご実家だったのです!!(旧姓:中野美里選手)
唐戸の地元の方によると、みんな小さい頃は学校の指定書店として新学期には教科書を買いに通い、大人になっても赤本などの学習書籍を買う名店だったとのこと。現在は、道下選手は福岡市内に、ご家族も下関市内の別の場所へ引っ越されており、書店の名残は「赤間本通り」の名前だけになっているそう。下関の住民にとっては常識でしたか!?
意外と知らない人が多い!?
赤間本通の「本」の意味は”MAIN”ではなく”BOOK”であり、道下選手のご実家のことだった!
ここ唐戸で暮らしていた道下選手は、小学生のころに右目角膜を患い、視覚障害を抱えながらも、その後社会人として市内で働いていました。
しかしその後、もう一方の目も同じ病気で失明し、26歳から下関市内の盲学校に通学されています。
そんな悩み苦しい日もある中で出会った、マラソンとのきっかけはなんと「単純にダイエットです」とのこと!!これは驚き。
中距離ランナーとして頭角を現し、活躍。その後下関海峡マラソンに初出場したことがきっかけで、道下選手はフルマラソンに転向することになった。
後に金メダリストになる、ランナーとしての新たな人生をスタートしたきっかけも、「11月の下関」。とっても感慨深いですね。
道下選手と下関の関係を踏まえた上で、イベントレポートに戻りましょう♪
除幕式典イベントでは、前田晋太郎下関市長や、協同組合唐戸商店会理事長 山口昌則さん、赤間本通り商店会代表理事 藤城洋一さんほか、下関市内の各郵便局長が勢揃いし、式典のムードも高まった頃、道下選手が登場しました。
「ゴールドポスト除幕式」のイベントの様子はこちら
前田下関市長からのご挨拶の後、いよいよお待ちかねのポストのお披露目です!
息を呑む集まった市民の皆さん、ベストショットを撮り逃すまいと場所を移動する報道陣。
ムードはまさに最高潮に!それでは参りましょう♪
3(さんっ!)!
2(にーー!)!!
1(いちぃーー!)!!!
「うおぉxおおおおお〜〜」
「うおぉxおおおおお〜〜」(2回目)
一斉のどよめき。人は、金色を目の前に意外に低い声が出るものなのですね。(笑)
その後も鳴り止まない拍手と、道下選手の表情いっぱいの笑顔!!
会場のほぼ全員が道下選手にココロ鷲掴みにされました。
道下選手からの胸アツなコメントを全文掲載!
道下選手のイベントでのメッセージを、余すところなくお届けします!
きっと読むだけで、イベント当日に行った気分になれるはずです♪
皆さん、改めましてこんにちは!
9/5の東京大会では、唐戸商店会のみなさまはじめ、本当に多くの皆さんに応援頂きましたおかげで、金メダルを無事に獲得することができました。
本当に皆さん応援ありがとうございます!!
((地元の皆さんのおめでとう〜!!と鳴り止まない拍手))
先ほども、お話しがありましたようにこの東京大会のオリンピックパラリンピックの金メダリストには、選手が指定するポストを一つだけ金色に染めることができるという権利があるということを大会前にお聞きしまして、それも私にとってすごくモチベーションになりました。
このゴールドポストをどこに設置しようということで、私もすごく心を悩ませました。
今住んでいる福岡にするべきか、それとも下関にするべきか、と悩んだ結果、私の心の中で思い浮かんだ、頭に浮かんだことがありました。
私はこの、端の本通りで育って、書店の娘として育ったのですが
陸上をはじめて、初めての国際大会に出場したとき、その時赤間本通りに横断幕をつけていただいたことをすごく覚えています。
唐戸商店街の皆様が、せっかく地元の選手が出るんだからと横断幕を掲げてくださったんですね。
当時は、私のことをほとんど誰も知らない時期でした。その時に横断幕を掲げて応援してくださった。
その商店街の方が、唐戸の商店街に人が少なくなって、人通りがなくなって寂しいんだよねって言っていた言葉をふと私は思い出して、じゃあゴールドポストは「ここにしよう!」私が小さいころから慣れ親しんだこの中乃町をピカピカにしよう!(拍手と歓声)とそう思いまして、市長さんにも相談させていただきまして、ここに設置することを決めました。
((再び、地元の皆さんの鳴り止まない拍手))
このポストがですね、ここ唐戸のシンボルとなって、たくさん、ここに出向いてですね、この街の路地、小さい頃から通った近くに「好楽園」とかですね、「一龍軒」ですね、ラーメン屋さんとか、「桃太郎」とかですね、もうほんと小さい頃から慣れ親しんだお店がいっぱいあるので、ぜひそこで皆さん食事をして、楽しんでかえっていただけるようなそんな街に、さらに人が集まるような街に、どんどんどんどん変わって、もっと人通りが増えることを期待しまして、このポストを設置しました。
なので、今日地域の皆さんがたくさん集まっていただいていることが本当に嬉しいですし、なんか久しぶりに帰ってきて、馬関祭りを思い出しました!
また、是非皆さんも今日だけでなく足を運んでいただけたら嬉しいなと思います。
本日は本当にありがとうございました!!
道下選手からの素晴らしいメッセージでした!唐戸の賑わいをお取り戻すことへの思いに胸打たれた、市民の皆さんも多かったはず。
お話しの内容や、身振り手振り、抑揚の付け方など・・・引き込むのが本当に上手なんです!そして、皆さんご存知の可愛らしい笑顔。
スポーツ選手としての素晴らしい実績だけでなく、人としての魅力が非常にあふれんばかりでした。
このゴールドポスト設置を機に、ここ赤間本通りが今以上に文字通りの「メインストリート」として下関や唐戸の賑わいを取り戻す日を心待ちにするばかりです!!!
編集後記
道下選手のインタビューでも登場した唐戸商店街のとんこつラーメンの名店「一龍軒」に立ち寄った。
なんと、イベントを終えて一息つきにいらした道下選手のお母様とお姉さまの姿が!!
今年に入って、懐かしの一龍軒のスープの味に大ハマり中とのこと。
お話しを聞くと、道下選手はプライベートでも、伴走でお世話になった伴走者の方に「下関の新鮮な魚を食べて欲しい!」との思いで唐戸市場を案内したりと、下関や唐戸の魅力を広めてくれているそう!
道下選手の笑顔そっくりのお母様と、声がソックリの素敵なお姉さまでした。
「中之町郵便局 ゴールドポスト」のイベントや会場地図、駐車場など詳細情報
イベントについて
ゴールドメダリストによる郵便ポスト設置・除幕式典
会場:唐戸・赤間本通り
2021年11月6日より投函可能
24h
主催:日本郵便株式会社ならびに首相官邸
設置場所について
ゴールドポスト設置場所
下関市中之町3-18
083-231-5073
24h
駐車場あり
中之町郵便局