いざかやっていうジャズが流れる喫茶店
「居茶珈屋(いざかや)」のあのチャーミングないちごショートケーキに会いたくなって久しぶりに入店した。
唐戸の「和や」の隣。人生で友達とはじめて入った居酒屋は、ここだったようなあいまいな記憶がある。戸惑いながら焼き鳥をいろいろ食べたっけな。友達が帰り際に「おあいそお願いします」って言ってて、おあいそってなんだろうって思った。友達が楽しげにお店の人とやりとりする姿を見て、お店の人とこんなにしゃべるなんてすごいなあって思った。とても若かったある日の思い出。
さあ「居茶珈屋」。1976年からやっているのだからあのときの「和や」の隣にずっとあったんだな。街並みの景色というのは自分に関係ないものはことごとく全然目に入ってこないものだな。そのときの自分の記憶に残っていない。喫茶店好きになってから、これまで何度か入ったことのある店だった。
まずマスターがかっこよすぎる。次にケーキが自家製で、かわいいすがた形をしている。常時4種類ぐらい用意があるみたい。
フレッシュなホイップといちごのショートケーキ
ジャー、ジューと先に来られていたお客さんのピラフかな、それを炒める音といい匂い。その後しばらくしてシャカシャカ…ホイップをたてる音がジャズに乗ってリズミカルにきこえてきた。
え、いま?
この臨場感あふれるライブ感がたまらない。即興演奏ジャズの世界のマスターが「ホイップできたてで、いちごが乗りませんでした〜。」と運んできてくださったケーキセット。
できたてのちょっとやわっ、トロッとした口当たりが美味しい生クリームのショートケーキ。コーヒーにあいます。
遠目に見たマスターはコンバースのオールスターの赤いハイカット。赤いベルト。やっぱりかっこいい。
週刊誌の「愛子さまはイチゴが好き」というエピソードを読みながらお皿に残った赤い大粒のいちごを食べた。平成30年、皇位継承が近づいている。
居茶珈屋は1976年7月からの歴史がある。今年42年目だ。日曜日の午後だけお休みをとられているようです。
長く続く喫茶店の魅力、見つけて伝えていきたいな
「居」と「茶」が入った店名といえば唐戸市場の「茶居夢」さんを思い出す。ネットサーフィンで「茶居珈(ちゃいか)」という店(神奈川県と宮崎県に2店存在)まで見つけてしまった。店名ひとつとっても興味の尽きない喫茶店。これからも喫茶店巡りを楽しんでいきたいmiromiでした。