金子みすゞ「神さまは、小ちゃなはちのなかに」
先日「名池の井戸」を見に行ったときに、寿公園の金子みすゞ顕彰碑でこの詩を見た。詩は「はちと神さま」。
その後みすゞに興味がわいて、ひとつ詩碑を見に行った。
みすゞが店番をしていた西の端バス停近くの「上村文英堂書店」商品館跡地。詩は「キネマの街」。下関と映画といえばシネマクロール。今とてもしっくりくる感じ!
下関は、みすゞの才能が花開いた場所である。詩碑に映り込む唐戸のこの景色をみすゞも見ていたのかな?と思う。もしかしたらみすゞも「ボンジュール」のパンや「三好屋」のケーキ、食べたことあったのかな。と心の時間旅行をしているうちにあっという間に帰る時間になってしまった。
ボンジュールの天然酵母「ココアシュトーレン」。お正月に食べたシュトーレンがとても美味しかったので、再びお店を訪ねてみた。
三好屋の「ショパン」。幾重にも重なる層が美味しさの旋律を奏でる。部分的にチョコレートのアクセントが効いていてとても美味しかった。
今回の散歩で意図せずバレンタイン気分を味わうことができた。満足感でいっぱいになる。
目に見えない大切なもの
なぜ今だったんだろう。金子みすゞにこんなにも惹かれたのは。
寿公園の「はちと神さま」の詩。
目に見えないこころを育てる、それを伝える難しさについて以前子どもが通う園の先生がおっしゃっていたことを思う。そのときにみすゞの話をちらっとされていたような…。
小ちゃなはちのなかに見えないけどあるもの。みすゞにはそれが見えたんだなと思った。みすゞがしたように、子どもにこころの糧になるようなものをたくさん残したいと思った。
金子みすゞ 詩の小径
唐戸エリアにはみすゞの詩碑がこのほかにもあるらしいことがわかった。またもや灯台下暗しである。知っているようでなにも知らなかった。目に見えない唐戸の魅力がまだまだある。きっとある。ありすぎる。みすゞが暮らした唐戸エリアをこれから丁寧に見て味わってみたくなったmiromiでした。
金子みすゞは長門市仙崎生まれ。そのうち、金子みすゞ記念館やカモンワーフやウズハウスでおなじみの美味しい珈琲が飲める店「タカダコーヒー」が入っているセンザキッチンを訪ねてみたい。