下関市長府港町14-1 [Google Map]
083-246-1211
24h操業/通常は内部見学不可
定休日なし
地図や駐車場など詳細な情報はこちら
Contents
憧れの「神戸製鋼所 長府製造所」に取材初潜入!
みなさんは、株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)って聞いたことありますか?
知っている方は、「ラグビーで有名!」「それはもう、大企業すぎる!」と有名なはずですが、ご存じない方も多いのでは。
かくいう筆者は、母がラグビー好きで、90年代に活躍した平尾選手の大ファン!
あまりにカッコいい平尾選手が、神戸製鋼所属のスタープレイヤーでありラグビー界のレジェンドであることは小さい頃から知っていました(笑)
チームは現在も、日本最高峰のラグビーリーグの名門「コベルコ神戸スティーラーズ」としてファンを沸かせ続けています。
そんな神戸製鋼を支える巨大な工場が、ここ下関にあることをご存じでしょうか??
国道9号線沿いの陸路の便利さから、さまざまな業種の工場が集中する港町エリアに着目し、縁あって取材依頼したところ、この度「かんもんノート」の取材としてオトナの社会科見学・・が叶いました。
個人的な興味・願望が強く、もはや「潜入気分」です!
※現在は、一般の方向けの工場見学は行っていません、すみません!
(将来的には、見学の受け入れも検討されているそうですので悪しからず!)
長府製造所のスケールをご説明すると、
工場の敷地面積は、371,300㎡(112,300坪)、
これすなわち、東京ドーム8個分!!
われらが関門海峡の関門橋でいえば、大橋を並べて13本分すっぽり入る(※)ほどにもなるんです!
(※最長1,068m×道幅26m=27,768㎡から算出)
神戸製鋼ってスゴイ・・・&長府の港町エリアのキャパもスゴイ・・・。
そんな下関市の国道9号線沿いのエリアが有するメガ工場の一部を見せていただきましょう!
そもそも神戸製鋼所って知ってた?長府製造所について
株式会社神戸製鋼所が中核となり、多くの関係会社から成る神戸製鋼グループは”KOBELCO”というグループブランド名を持っていて、どちらも使ってOKです。
国道9号沿いの長府エリア一帯を車で通ると、左右の工場や社員寮と思しき建物に”KOBELCO”とあり、見覚えのある方も多いのでは。
(ちょうど、取材前日が創立記念の区切りの日で、社食ではステーキメニューが出されたとのこと!)
・・・「製鋼って聞き慣れない」「ちょっとよくワカラナイ!」となるのはまだ早い!
大きいモノでは・・・
年間700万トンもの鉄、超大型コンテナ船用の22メートルにも及ぶクランクシャフト(エンジンの回転運動に変えるための軸)、神戸市の夏場のピーク電力需要の約7割を賄える発電など。
さらっとお伝えしましたが、22メートルって、国会議事堂の高さを超えてるんですよね!(部品でこの規模ってどういうことでしょう!!)
・・・まだまだ付いてきてくださいね!笑
小さく、私たちに身近なモノでは・・・
自動車やバイクの部品やフレーム、そしてなんと新幹線の車両丸々のフレームまで!
(身近だけれど、全然小さくなかった!笑)
その他、飲んでリサイクルをしているアルミ缶や、PCやスマートフォンに使われる電子材料や小さな小さな端子(写真)までも神戸製鋼がサプライヤーとして製造に携わっています。
あまりに壮大すぎるお話でしたが、神戸製鋼所(KOBELCO)とは、
身の回りだけでなく、国内、果ては世界中で絶えずニーズのある、あらゆる鉄や銅、アルミ素材製品、産業機械などを生み出す「メガマルチメーカー」(筆者命名)なのです!!
そんな大企業の工場が下関にあるんです!!(再度、声を大にして)
そういう訳で、胸を弾ませながらの今回。
野村学(のむら まなぶ)総務部長、岡本英文(おかもと ひでふみ)総務室主任部員より、株式会社神戸製鋼所(KOBELCO)の下関工場、「長府製造所」をご案内いただきました!
※聞いて驚き!なんと野村部長は、我らが「かんもんノート」のヘビーユーザーでいらっしゃいました!(ありがとうございます!)単身で赴任されてから、開店&グルメ情報を楽しみにしてくださっていると気さくに教えてくださいました。
取材にも俄然、気合い入ります〜!
大人の(本気の)社会科見学スタート!
9月の台風迫る某日、雨風の対策と安全な工場見学の万全装備をして、大人の社会科見学スタートです!
まずは動きやすい格好と、安全装備!
まずは、「アルミ押出・加工品工場」への移動から。
その間、幾度となく通過する工場内道路の横断歩道で、「よし、よし、よぉおおし!」
工場内での基本「指差呼称(しさこしょう)」を徹底されている様子でした。
また、従業員の方とすれ違う時には、謎の暗号よろしく「グァンゼンニ〜!」
私は「???」
でしたが、野村さんにしっかり補足いただきました!笑
工場内では、従業員や業者さんたちとのコミュニケーション活性化に取り組んでおり、その最重要ワード「ご安全に!」だったのです。
これは、「おはよう」「こんにちは」「お疲れ!」「気をつけて!」「ありがとう」などの、様々な言葉の意味を全て含んでいる、工場内での定番挨拶ワードなんです。
なるほど!と思いつつ、わたしも使ってみたくなりました。
さて、工場に戻りましょう!
広い工場内を移動し、アルミ押出・加工品工場をご案内いただきます。
数ある神戸製鋼の分野・部門の中からアルミ押出部門(アルミ合金製品)と銅板部門(銅製品板製品)を担当していて、昨今の軽量化を求めるバンパーやフレーム等の自動車部品、電子材料などを生産する拠点として重要な役割を担っている!
ここ下関以外にも、兵庫、大阪、神奈川、栃木、三重など神戸製鋼所の工場は、全国各地に設けられているのだそう。
見てください〜!!さっそくのスケール・この規模感です!!
一時期、「工場萌え」が流行りましたが、まさにその上級レベル。
このスケールの大きさをご紹介できて、わたくし、とっても光栄です!
自動車のバンパー、オートバイのフレーム、新幹線車両など
ものすごいパワーで、ところてんのようにアルミを「押し出し」て加工します。
製品になっていくまでの、幾多の工程。
見学取材の補足として、公式パンフレットの画像も交えてご紹介します!
まずは輸入したアルミの原料を、溶解し、製造の下準備を行います。
①アルミ溶解
↓
②鋳造し、熱処理により組織を均質化
↓
③加熱炉(ところてん状態にするため加熱!)
これで、下準備が完成!
いよいよ、押し出して行きます。
↓
④3900トン直接押出プレス
↓
⑤熱処理した後、用途に応じて冷間加工・矯正
↓
⑥検査を経て梱包出荷
製品によっては曲げ加工などを施されて完成です〜!!!
見てください!!
このアートかのように整然と並ぶ製品たち!そしてこの断面図!
感動しているのは私だけではないはず。
綺麗に揃う断面。素人の私からすると、その形状も個性があって面白い!
他の場所に保管してある部品も、同じような断面に見えて、少しだけ形状が違っていたりするんです。
一見同じように見える棒状でも、メーカーや、車種、バージョンによって異なるニーズに作り替えているんですね。
取引先様の要望に合わせて製造レーンを作ることもあるほど。
また出荷の際には、1ミリ以下の単位レベルで製品検査・強度検査を行なっています。
さて、次に銅板部門に行きましょう!
・・・と言いたいところですが、私の温度感が高すぎたため、長くなってしまいそう。
ですので、後述する工場イベントのレポートと共に、第2弾としてご紹介したいと思います〜!ぜひ、そちらもよろしくお願いします!
▼次回は、銅板部門の見学風景をご紹介!
自動車の電子制御パーツ、半導体、スマホ・パソコン製品など
これまで見てきました、神戸製鋼所のサプライヤーとしてのパイオニアこその技術とスケール、工場のビジュアルの格好良さ(私だけ?)、完成品の美しさ。
これ、下関市の魅力の一つだと思いませんか!!
ぜひ、今まで”なんとなく””うっすらと”知っていて、前を通りすぎていた方も、再注目してみてくださいね!
あなたの身の回りにもKOBELCOがいる!?
施設内展示室のパネル前でパシャリ!
アルミと銅に関わるものづくりをしています。我々は素材メーカーであるため、我々の製品のお客様での用途は様々。
みなさんが乗っている車、新幹線や、お持ちのスマホにも我々の製品が使われている・・・かも。私たち「KOBELCO」はいつもあなたの身近のどこかにいる(はず)です。笑是非、そんなものづくりが地元の下関の長府エリアで行われていることを知って頂ければ光栄です!
大人気恒例!「長府フェスタ」を10/8(土)に開催!
詳細は、ギリギリまで鋭意企画調整中!(笑)
とのことでしたがお聞きしたところ当日は、お笑い芸人を呼んでのショーや、ラグビーの選手たちにも会える企画も!?
子供から、大人まで男女問わず幅広く楽しんでいただけそうなイベントです。
今回の潜入取材はここまで!
当日のイベントレポートも、後日掲載予定です!ぜひお楽しみに。
せっかくなので、最後に、皆様と一緒に見学で教わった挨拶で締めくくろうと思います。
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それでは皆さん、今日も「ご安全に〜♪」
「神戸製鋼所 長府製造所」の地図や駐車場など詳細情報
株式会社 神戸製鋼所(KOBELCO) 長府製造所
下関市長府港町14-1
082-246-1211
一般の工場内見学不可
定休日なし
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