「三好屋」ボストンの美味しさのひみつ
わたしはここ数日オーム乳業(福岡県大牟田市)のピュアクリームのことばかり考えていた。
さらに言えば、昨年末から三好屋のボストンはなんでボストンなんだろうと考え続けていた。
三好屋の看板メニューのひとつといっていいであろうケーキ ボストン(写真下)にはオーム乳業の「ピュアクリーム」という生クリームが使われているそうだ。
これは、店頭に置いてあるチラシだ。
オーム乳業「ピュアクリーム」との不思議なめぐりあわせ
最近小倉でチーズケーキを買った。Instagramで知り合った方が働くパティスリーのものだ。店名はパティスリー セイ・トオイ(北九州市八幡西区)。オーナー東井さんが下関のご出身であることをホームページで知り、とても親近感を覚えたことも手伝い、小倉コレットの催事で出店するタイミングで買いに行った。
チーズケーキ「こだわり極チーズ」はものすごく美味しかった。凍らせて食べてもまた別の味わいがあり美味しかった。とにかくとても美味しかった。
その後の調べでセイ・トオイの「こだわり極チーズ」にもオーム乳業の「ピュアクリーム」が使われていることが判明した。
おお!「ピュアクリーム」…! そしてこの材料を匠の技で美味しいお菓子に作り上げるパティシエさん、パティシエールさんたちのおかげで美味しいお菓子を食べることができているのだ…。このうれしい偶然に感激して心が震えた。
オーム乳業のホームページに「ピュアクリームを使った美味しいケーキが食べられるお店紹介」というコンテンツがある。日本全国のピュアクリームを使って作られたお菓子の写真を眺めているだけでも楽しい。
「ボストン」とは何か
「なぜボストンなのか」
この問いをオーナーの三好さんに投げかけたこともある。三好さんは「う〜んむかしからあるものだからなあ〜。先代に聞いてみたらよかったなあ〜」とおっしゃっていた。
この三好さんの率直な言葉を聞いて、はっとした。長く引き継がれた味にうんちくは必要ないとわたしは気がついた。そう、美味しいものは美味しいのだ。理由はいらない。
わたしはこのピュアクリームの「白」、ボストンの「白」とても美しいと思う。食べてみて、なぜこのクリームか。なぜこのクリームでなければダメなのか、なんとなくわかるような気がするのだ。
クラッシュアーモンドがちりばめられたフワフワのスポンジの間にはさまるカスタードクリームとピュアクリームの層。これをフォークで大きめにカットし、ほおばるように食べるのがおススメです!
わたしはきっと今度三好屋で「ショパン」を注文するだろう。そう、ピュアクリームを使ったもうひとつのケーキ。もしかしたら「ボストン」と合わせて2個注文してしまうかもしれない。
お菓子のプロが確かな目で選んだ美味しい生クリーム。わたしは三好屋のケーキをこれからも食べに行くだろう。ちなみに今年1月2日から喫茶室が全面禁煙になった新しい情報をここに記録しておきたい。それから先の写真に出てきたシュークリームもとても美味しく、しかも140円である。
材料8割、腕2割
最後にわたしの好きな言葉を紹介させていただきたい。大好きなお菓子屋さん巴裡 小川軒の言葉である。それは「材料8割、腕2割」である。長く続いている老舗のお店がこう言うのだからものすごくカッコイイと思った。自分にとっていつも胸に留めておきたい言葉のひとつになっている。甘党イラストライターmiromiでした。