門司港の老舗料亭といえばここ
今日は門司港にある素敵な建造物をご紹介します。門司港駅から徒歩10分ほどのところにある「三宜楼」です。
昭和6年に建てられ、現存する木造3階建ての料亭としては九州最大級だそう。
昭和30年頃に一度廃業し、平成17年にはいよいよ売りに出されると決まったそうですが、地元の方々の熱心な保存活動の末存続が決まり、平成26年に約50年ぶりにリニューアルオープン。
入ってすぐ、玄関ホールの下地窓が目を引きます。各和室ごとに変化を持たせた下地窓や欄間が見れるのは当時の趣を残す建物ならでは。
約20種類ほどあるそうなので、館内を見学できればすべてコンプリートしたいところ。
一階にはお食事処『三宜楼茶寮』の他に展示室もあり、三宜楼の歴史や三宜楼を訪れた出光佐三や高浜虚子などの料亭を利用した人物についても知ることができます。
二階は大舞台、格天井、見事なシャンデリアが再現された大広間。
”百畳間”とも呼ばれたほど広々としたこちらの広間では、当時踊り・能・長唄などが披露され、様々な芸術家や文化人も訪れたそう。
そんな大広間、なんと貸出も行っています。舞踏や邦楽などの稽古・発表会、会議や集会などにも。
様々なイベントにも使用されており、今週末には北九州芸術劇場主催の『うろきんさ』の公演も行われます。振付に康本雅子さん、音楽にオオルタイチさん、テキストに戌井昭人さんを迎え、3人共が歌って踊って芝居をする公演になるとのこと!これは楽しみ!!
残念ながら前売り券は完売ですが、数席のみ先着で当日券が用意されるとのことです。
そんな風に、当時を再現した昔ながらの雰囲気を残しつつも、新しい風も取り込んで、リニューアルしたからこその三宜楼の息吹を感じることができます。
三階の『俳句の間』もガイドさんがいる場合に限り見学可能とのこと。案内役も地元の方が務め、観光客と地元の方との交流の場にもなっている三宜楼。ぜひ足をお運びください。