スパイスバー ドインディア
下関市中之町1-19 長州屋台村内 [Google Map]
090-1189-4503
18:00~23:00頃(L.O.22:30頃)
毎週水曜日+α
地図や駐車場など詳細な情報はこちら
Contents
「スパイスバー ドインディア」はこんなお店
今から、唐戸にできたユニークなお店を紹介します。
そして、これからお伝えすることを簡潔に言うと、
「美味しくって、楽しいのに、真剣にインドスパイスと向き合い、芯が通っていて。
・・・それでもって、ゆるい(笑)」
取材に伺えた身としては、「以上、現場からお伝えしました!」と言いたい位、これに尽きる素敵なお店です。
ぜひ記事を読む途中でも、「もう分かったよ、面白そうなお店だから、唐戸に今度行ってみるよ・・」そう根負けしてくれる方がいましたら、幸いです(笑)
そんな魅惑のニュースポット「スパイスバー ドインディア」は、都会で流行りのカレー店や、お洒落なチャイティー屋さんとも違う。
下関・唐戸にある、地元で人気の居酒屋「長州屋台村」の中にあるという立地の親しみやすさと、「スパイスバー」という刺激的で馴染みのないテーマとのギャップで、より魅惑的でユニークな印象を醸し出しています。
※「長州屋台村」では、個性ある数店舗のメニューを、屋台村の中からなら自由に注文できる、長州屋台村の画期的システムで楽しめます!しっかり人との距離を取れる広さがあるので、コロナ対策も安心!
「ドインディア」の魅惑感を引き出す店主
唐戸周辺や下関の街を歩けば、いつも知り合いに話かけられていそうな、一度会ったら忘れられない人気者。下関出身の圡井未知(どい みち)さんが、ここドインディアの店主(あるじ)です。
「ひょんなことから、インドに10年近く暮らしていた・・・!」なんていう、インパクトに止まらず、食材やスパイスのトレイサビリティー(追跡可能性)と真剣に向き合い、奮闘しながらも人気者がゆえ、何かと忙しい通称:みっちゃんです。
”スパイスは極端に言えば紀元前から、身体にいいし、美味しいし、と重宝されたお薬。もっともっと日本国内で、家庭でも気軽にスパイスレシピを楽しんでもらいたい!”
これが開店したきっかけです。
お名前の圡井の漢字は「土」+「、」と、右下に点がつくので珍しく、
「圡井(どい)」+「INDIA(インド)」で「ドインディア」。
はい、これ期末試験に出ますよー!皆さんもう覚えましたね〜~!!(笑)
そんなみっちゃんは、「スパイスの香りは、味覚のレパートリーのひとつである!」と言います。私たちの日々を豊かにする味覚の、大切な1パートとして、スパイスを欠かすわけにはいかないわけです。そのきっかけとなる、インドとの関係については記事の後半にて。
筆者は早くも、個性派揃いのメニューをご紹介したいのですー!
今回ご紹介する魅惑のメニューたちは、”全てお持ち帰りも大歓迎!!(サラダを除く)”。
ワクワクが止まりません〜!
「スパイスバー ドインディア」のユニークなメニューたち
▼ソフトドリンクメニュー
▼フードメニュー
▼アルコールメニュー の代表的存在たちを、順にご紹介します〜!
興味をそそる、ドリンクメニューの数々!
さっそくご紹介したいのは、ユニークなソフドリたち。
まずインパクトがあったのは、「黄色いカルピス」というネーミング。
「黄色いカルピス 400円」
マンゴーかな?なんて思うかもしれませんが、この色はスパイスの「ターメリック」によるもの。
カルピス本来の飲み易さと、黄色いターメリックの清涼感って、こんなにも食前の気分に合うんですね。「ソイカルピス」「普通のカルピス」なんてメニューもあるので、通うたびに違うオーダーしても楽しそう。ぜひ、お試しを!
その他自家製の、
「クラフトジンジャエール」500円」
「チャイ(ホットのみ)500円」も、ドインディアの看板メニューです。
ホットチャイは、注文を受けてから煮出すので、出来たての香り・風味が素晴らしいのは言うまでもありません!(※ワクワクに気を取られて、チャイの早めの注文をお忘れなく!)
ブレンドしたスパイスは、クローヴ、カルダモン、シナモン、ジンジャーミンス(乾燥ショウガ)、ベイリーフ、ブラックペッパーの6種を独自の配合で構成し、その場で砕き、その場で煮出す手作りの一杯。
(筆者、あまりに店内の香りの良さに「これが味覚の1パートかぁ・・と、納得しました、大袈裟でなく。)
※チャイを煮出す直前の、調合されたスパイスたち。飲みたい30分前にはオーダーが常連の鉄則デスヨ!
このスパイスたちを丁寧に砕いた瞬間の、層になったようなスパイスの香りは素晴らしく、食欲も増進、この後のフードメニューたちに胸が躍ります!
ソフドリメニューは、一部アルコールメニューへの変更ができるものもあるので、要チェックです。
フードは、モジモジせずにまず一択!
「とりあえず枝豆下さい! 2度美味しいってやつを!」
フードのスタートは、これでOK。
「スパイス枝豆 400円」
「1口サモサ 3つセット300円」
筆者は枝豆に加えて、インドでは大変メジャーだと教えてもらった「サモサ」も注文。
かわいいフォルムだけではなく、現地インドではおやつ感覚でパクパク食べる腹持ちのいい「サモサ」のドインディア創作版。本日は、下関市豊田町の「カルラファーム」のじゃがいも「北あかり」を使用しているとのこと。数を食べても重くならないのは、クミンやターメリックなどのスパイスと、使用しているじゃがいもの馴染みがいいからこそ。
そして先ほどオーダーした、この枝豆が美味しいのなんの、です。
豪快に殻ごと味つけられた枝豆は、ガーリックとフライドオニオンのテッパンの組み合わせに、アクセントに出汁醤油を加えることで、私たちに馴染みのある和風の旨みも。
あっという間に「殻」と、美味しい「残りダレ」が、お皿と掴んで食べていた指先にだけ残ります(笑)
この後ついに「二度楽しむ」に必須の、「枝豆追いご飯 1人前200円」の登場です!
そのビフォアアフターは、またまた記事後半をお楽しみに〜!
本格スパイスメニュー
「インド風満月サラダ400円」
インド料理としては通称「パパド」。お月様のようなまん丸の可愛いヴィジュアルと、口の中でもスパイスと食感のインパクト大で、期待を裏切らないひよこ豆が原料ならではの旨み・パパドの仕事っぷりは、素晴らしいものがあります。
この緑の可愛い葉っぱが、「マイクロバジル」
紫玉ねぎは下関市安岡の畑樂(はたらく)産の有機玉ねぎ。アクセントのグリーンは「マイクロバジル」という聞き慣れないハーブですが、嫌な苦味などなく、ブレンドしたスパイスの基できちんと調和。こちらも畑樂さんからの仕入れ。なるべくならと、トマトは下関のブランド「垢田のトマト」を使う下関産にもこだわるのは「地場の食材を使うようにする」ことから、食のトレイサビリティーの一歩が始まっている、と考えているから。
「カップスパイスカレー 一人前400円」
キーマカレーベース。ご希望に合わせ、どこまででも辛さ調節をしてくれるそう。
チリパウダーをどれだけ入れるかで、ガラッと味も風味も変わる。そしてターメリックライスは、私たちに馴染みのある白米(しかも減農薬!)で炊いているんです。
お米がみずみずしいからか、パサパサ・モサモサしないことで、本格スパイスカレーも、ぐっと食べやすくなる。メインにも、シメにも人気の理由に、納得の一品です。
10年のインド経験が最大の武器
いよいよ、食の出自にこだわるようになった、みっちゃんとインドのお話です。
下関を出て、福岡で外国人向けに日本語学校の教師をしていたところ、急なピンチヒッターでインド出張に行った。(しかも驚きの1泊4日という強行で!)
その一回の訪問がきっかけで、インドにはまり、スパイスにはまり、またその効能について、起源についてもっと知って欲しい!と思うように。
タージマハルとガンジス川でのインド在住時のオフショット。もちろん、沐浴も済ませている
その後10年、インドの首都ニューデリーに住むことになる(・・・!)
そして、日本帰国後、スパイスカレーを作ろうと思ってスーパーに買いに行って、ある違和感を感じたそうです。
「日本で売っているスパイスのほとんどは、原産国以外全く情報がありません。また、インドでは「オーガニックスパイス」や、「生産者の顔が見えるスパイス」も売っていましたが、日本では数がとても少ない気がします。」
「コロナが終息したら、インドでお世話になった方達の力も借りつつ、インドに行って自分の目でスパイスの生産者や製造過程を確認して、安心安全なスパイスを輸入して<誰がどうやって作ったか>というストーリーや家庭で簡単に作れるレシピと一緒に売りたい。それまで。日本でもっともっともっとスパイスの面白さを広めなきゃ〜!」
と、店主は飄々と満面の笑みです。
そんなこんなで、スパイスファンを増やす伝道師となるべく、ドインディアとしてのこだわりは、スパイスの効果を最大に発揮するためにも、その食材が「安全であること」。
例えば看板メニューである、チャイや自家製ジンジャーエールに欠かせない「ショウガ」は、あまり流通していない「無農薬生姜」を贅沢に使用。意外と知られていないのですが、生姜は農薬使用が多い野菜の一つ。だからこそ下関市・川棚にある専門店で、コスト度外視で仕入を貫いているのです。
ワイワイできる日が待ち遠しい!魅惑のアルコールメニュー
「クラフトジンジャーシャンディガフ600円」
この、ジンジャーエールは先ほどのこだわりの無農薬ショウガ製。これを贅沢なほどたっぷりシロップ漬けにし、自家製でジンジャーエールを提供。こだわりはと止まらず、波照間島の黒糖と、4種のこだわりスパイスのおかげで、しっかりコクが引きだされていて、本当にうんまい!
ソフドリでもOK、ウィスキーと割ってジンジャーハイボールでもOK、というスグレモノなんですね。
(ここだけの話、シロップを使った「甘口」とショウガの身をミキサーで細かくし刺激をました「辛口」とがある。好みによってオススメを聞いてみるもよしです!)
個性派揃いの、アルコールメニューは他にも。
ドインディアにはまだまだ、日常聞き慣れないドリンクがあるんです。
「インド産赤ワイン:グラス650円」
「スパイス焼酎500円」
「ラムチャイ600円」
「インド産赤ワイン&スパークリングワイン(ボトルのみ)」
フランスやスペイン、チリ産ではなく”インド産ですか!?”。驚きました。
お詳しい方はご存知かと思いますが、インドではアルコールを常飲する文化は日本ほど根付いておらず、ヒンズー教では大罪の一つで、法律で飲酒が禁止されている州もあるそう。
とは言えインドといえど広し。みっちゃんに言わせると、海外留学や他国経験を元に起業する例も多いとのこと。このワインもスタンフォード大卒の起業家が、ヨーロッパのワイナリーと似た気候条件や環境を、インドの高原地帯に見出し、ワイナリーを作って成功しているのだという。
インド国内外で今やメジャーだという、インドワイン「スーラワイン」もぜひ抑えていただきたいところ。
「スパイス焼酎」
ご覧いただけますでしょうか、”擦り潰したて”の香り高いスパイスが、焼酎お湯割りの湯気に揺られてままたく様を。(飲兵衛向けの表現で、ごめんなさい!)
スパイス焼酎は、簡潔にいえば「梅干しお湯割り」の、梅干しをブレンドスパイスに変えたもの。数種のスパイスをブレンドし、本格的なすり鉢で香り高く粉砕。
それはそれは、風味が素晴らしいワケです。これは新感覚。甘いお酒しか飲まない方にはお勧めしませんが(断言!)、ドインディアならではのスパイスのフルコースを堪能するには、必要不可欠です。焼酎の量も調整できるので、ぜひお試しください!
いよいよ、「枝豆追いご飯」で感動のフィニッシュ!
あれよあれよと、スパイスメニューを楽しむうちに時間はあっという間に過ぎるもの。
ついに、「二度楽しめる枝豆」の秘訣を回収しましょう!
これだけ、私たちに馴染みのある枝豆メニューですが、あの美味しい「タレ」をみっちゃんにお返しすることしばらく。
筆者の、シメに相応しい一品が出てきました。それがこれ。
「枝豆追いご飯 1人前200円」「スーラ」ワインのシルエットも写り混んでいる、粋なワンショット。
「わわわ!イチバン美味しい部分を、余すことなく生かされて帰ってきた・・・!」
これが、率直な感想です(笑)お酒を飲む場合は量もちょうどよく。
しかも、食べ切ったはずの枝豆が、なんと粋にも数粒加えてくれています。
色の鮮やかさで目にも楽しめて、スパイスの旨みで美味しい一択!の、すごく画期的なメニュー!!ドインディア初訪の方は、マストで「枝豆のやつください!」でお願いしたいことを、お分かりいただけること請け合いです。
今はウィズコロナなので、静かに心の中で喝采をあげつつ、潰したてのスパイスの香りに舌鼓。
いつの日か、ワイワイ笑い声が戻った日を想像すると、ここ「スパイスバー ドインディア」は、スパイスの効能の如くの「刺激」と、お店と店主の「魅惑」から、最強説を唱えさせていただきます。
ご家庭でも本格スパイスを常備してもらえる日の為に、サラダやおつまみ、メインディッシュのレシピで気軽に楽しめるよう、スパイスの伝道師、みっちゃんからもきっとワクワクを発信し続けていくことでしょう!
ぜひ、唐戸は長州屋台村内 「スパイスバー ドインディア」の魅惑の世界感を味わってみてくださいね!
「スパイスバー ドインディア」の地図や駐車場など詳細情報
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