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日本遺産「関門”ノスタルジック“海峡」厚生文化財として認定!
今回お邪魔したのは、下関市近代先人顕彰館、通称「田中絹代ぶんか館」。
建物は大正時代の建築で、保存のための工事は行われていますが、当時の面影を知るには十分貴重な建物です。
空襲の戦火にも負けなかったすごい建物。
老朽化で取り壊しの計画があったものの、市民の運動を受けて保存できたんだとか。
市民の声って、やっぱりすごい!!
電話交換局だった!
この建物はもともと電信局電話課庁舎として建てられたもの。つまり電話交換局ですね。
となりのトトロで、さつきちゃんがお父さんに電話するシーンご存知ですか?
あの時電話を繋いでくれていたのが交換局。
まさにその仕事がココで行われていたのかーと、ジブリ好きには鳥肌でした!
女性の活躍の場が広がった時代で、多くの女性が働いていたと聞くと、嬉しくなるなー。
では、まず1階から
入口入ってすぐ左手にミニホールがあります。ここでは毎月第一日曜日に映画上映がされています。
一日二回の上映で、定員は各40名。なんと無料です!!
なので先着順!!予約不可です!
その他にも記念上映会などが行われているので、気になる方はチェックしてみてください!
また、ホールを借りて催しや会議などに使う事もできます。使用料もとってもリーズナブルなので、詳しくはお問い合わせを!
エントランスに特別展示スペース
一階エントランスに特別展示スペースがありました。伺った時に展示されていたのは俳優の細川俊之さん!
ご存知の方も多いのでは?
細川俊之さんは北九州生まれで下関育ちなんだそうです!知らんかった。
下関ゆかりの方がピックアップされることも多いみたい。
受付を抜けると・・・ふるさと文学館
下関にゆかりのある作家やその作品などがずらり。
最近の人で言うと、共食いの田中慎也さんについての展示もありましたよ!
オープンに展示されているものは手に取ってみることもできます。
更に進むと・・・名誉館長室
田中絹代ぶんか館の名誉館長である直木賞作家の古川薫さんを紹介するお部屋があります。
実際に使われていたデスクも展示されていますよー
エレベーターまでの通路にもちょこちょこ展示物あり。
天井を見上げたら面白い発見も!
つづいて3階へ
上から行く派です(笑)
エレベーターで3階へ上がると、屋上がドーン!
春とか夏とか、気持ちよさそう!その先に休憩室がある作りです。
女性が仕事を楽しむ場だった!
現在休憩室となっている3階のこの場所は、当時も働く女性たちがオルガンを弾いたり、読書をするなど休憩室として使われていた場所。
解放されているので、誰でも利用することができ、休憩室内では飲食も可能。
お弁当を食べに来る方がいたり、福祉施設から来られたお年寄りはみんなでお茶会していたりするそうですよ!
階段で降りることができますよー。
階段もいい感じ。
でも、階段使うと一階まで降りちゃうので気を付けて!
中庭も通れます。
見上げてみてもかっこいい!
田中絹代記念館
2Fは田中絹代記念館として使われています。ここだけ入館料がかかるので注意!
現在はちょうど絹代没後40年記念企画展の真っ最中です。
田中絹代さんは下関出身の女優。
まだ白黒で音のない映画だった時代から愛され続けた女優さん。
後に美空ひばりさんや、吉永小百合さん、山口百恵さんなどでリメイクされている映画「伊豆の踊子」の初代主演女優が田中絹代さんです。
毎日新聞などが主催する映画コンクールに田中絹代賞が設けられているほどの大女優。毎年、大物女優さんが受賞されています。
歴代田中絹代賞を受賞された方の展示スペースもありましたよ!
特に女性に人気のあった、親しみの持てる女優さんだったようですね。男性優位だった映画の社会で、自分で監督作品を撮るなど、積極的に活躍された女性です!
そんな田中絹代さんの歴史や遺品などが展示されています。
当時大人気だった恋愛映画「愛染かつら」にちなんで!♡型の葉をつけるんだそうですよ。
文学苦手?映画詳しくない?それでも大丈夫!
学芸員さんがいらっしゃるので、質問があれば丁寧に教えていただけます。
文学も映画も詳しくない私が、ガンガン質問しても華麗に全てお答えいただきました!ほんと、みどころが多すぎて書ききれない!
赤ちゃんの駅としても使われています。
車いすでも利用可能なお手洗いが1階と3階にありました!誰でも安心して利用できる施設ですね!
下関の文学を知る、建築を観る、探検する、自分の時間を過ごすなどなど、いろんな使い方のできる田中絹代ぶんか館。是非気軽にお立ち寄りくださいね。
住所下関市田中町5-7
電話番号083-250-7666
営業時間9:30〜17:00(入館は16:30まで)
定休日月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場なし
ホームページ田中絹代ぶんか館