ロングライフデザイン・ナガオカケンメイさんが関門エリアにやってきた
先月2月25日日曜日にナガオカケンメイさんが「関門時間旅行」にゲスト出演された。門司からのライブ中継に耳を傾け、その後は収録公開されたものを見て楽しんでいる。
◎デザイナーとしてこれまで新しいものを作ってきた
◎しかし、新しいものをつくる時代は終わった
◎もともとあるものに目を向ける
◎もともとそこにあるものを見つけ出す
◎昔からあるものを磨く・継続する
◎そうすることでみんなが豊かになるのではないか
新しいデザインの形を考え、現実化されている「デザイン活動家」ナガオカさんが語った言葉を頭の中でくり返す。
ナガオカさんの会社のお店「D&DEPARTMENT FUKUOKA」で何度かお茶をしたことがある。
物件選びから伝票(手前に見えるプレイモービルの人形が会計伝票なのだ)ひとつまで考え抜かれたものたちに囲まれたら、こんな素敵な空間がうまれる。といつも感動する。
これは子が撮影したプリンアラモードの写真である。まだ小さかったので「プリンアラモンド」って言っていた。
斬新なアングルである。スマホ世代、子による謎の自撮写真がカメラロールに残されているお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんは多いのではないだろうか。
10数年前に「デザインの現場」という雑誌で知ったナガオカケンメイさんのこと。ナガオカさんがデザインされたホテルの記事を読んだことがある。著書「ナガオカケンメイの考え」も手に取ったこともある。
当時、作業的な仕事が多かった自分にとっては、その考えがどのように仕事に活きるのか…? 点、点、点。という感じで本を読んだことで勉強にはなったが、点を線につなげることが当時の自分にはできづらく、雲の上の存在の人が語る遠い遠い話のように思った。今読んだらどう思うだろうか。
先日の「関門時間旅行」は、その遠い憧れの存在だったナガオカさんを多分今までで一番身近に感じられるひとときであった。
よその人から見た関門の地形
その土地にもともとあるものといえば、その絶対的なものが「地形」であるとナガオカさんがおっしゃった。
普通対岸といえば「川」、となるけどこの関門のエリアは対岸の真ん中には「海」がある。
この見慣れた風景が…実はすごく特殊な風景だったんだ。地元の人が気づかないけど、よそから来た人が俯瞰で見て、話して、初めて気がつくこと。
ラジオDJのAnnaさんは「チューニング」をあわせると例えていた。納得!
新しい「切り口」 無意識の意識化
その「対岸」を例に挙げて、ミズニウキクサの松本さんが、自分の心の中に無意識のうちにあったものに気づくことができたというようなことをおっしゃっていたのが印象深かった。表現する楽しみってこういうところにあるのかなって思った。
かんもんノートのオキノさんも出演している。下関、門司のお菓子の話題などもあって、とても面白かった。
番組内でこの催しが第6回目であることを知った。そうだったのか。知らなかった。今後過去放送の貴重な資料をすこしずつひもといていくことや、いま身近にあるいいものを自分なりに見つけるのが今やってて楽しいことのひとつだ。
自分自身の関門時間旅行はまだはじまったばかり。次はどこに行こうかな。miromiでした。